モスクワ大学留学むかしばなし

たまたまノートで見つけた僕の後輩と言うか友達の Kくんがロシア国費留学について書いていて、読んでたらすごいその当時のことが懐かしくなったので、ここで書いてみようかなって思います。

ちなみに、これね

デメリット1 モスクワ大学は制度の対象外

旧ソ連圏で学術及び教育の最高権威として知られる国立モスクワ大学。

残念ながら、モスクワ大学に外国人が入学する場合は、この制度を利用して入学する事が出来ません

故に、仮にモスクワ大学へ進学なさりたいのであれば、実費で通うのをオススメ致します
実費といえども、一般的な日本の大学と比較しても、モスクワ大学の学費は若干安いです

モスクワ大学本館、


僕はロシアの国立モスクワ大学っていうところで勉強していたんですけど、Kくんのノートの記事に書いてある通り、国費留学生ではないんですね。その当時のことをよく覚えてないんですけど、何で国費留学生になんなかったのかて言うと、多分なんですけど、何か日本の大学に入学していることとか条件で、ロシア行く前に大学に行ったことなかったので申し込めなかったような気がします。あと、僕が行く時は大学院しかダメだったような気もします。

今もそうだと思うんですけど、モスクワ大学に入る前に、と言うかロシアの大学に外国人が入る前に1年間準備学部というところに行かなくちゃいけないんですね。

そこでは、ロシア語と自分の専攻分野の勉強をロシア語でして、あとは細かいことだと、どうやってロシア語で早くノートとるかとかそういうこと教えてくれんです。

モスクワ大学の場合はツモ(ЦМО)って言うところがあって、そこに準備学部がありました。ツモに僕がいた当時は2つビルがあって、1つは24番、ロシア語しか教えないところで、そこには日本からの交換留学生とか現地の駐在員の家族がロシア語勉強してるみたいな感じでした。もう1つは18番で、準備学部というところで、ロシアの大学に、僕の場合はモスクワ大学に入るための勉強するところです。

当時の18番の教室。ここで朝9時から15時まで毎日ロシア語を勉強しました。
クラスメイトはほぼ全員中国人でした。黒竜江省出身の人が多かったです。


僕もKくんもここ出身です。多分その当時、200人ぐらいいたツモの日本人留学生で僕とKくんだけが準備学部だったので、超貴重な日本人同期生。

でも、なぜかKくんは24番で勉強してたし、寮もほぼ日本人が住んでないなぞの寮に住んでました。

謎の寮でのキルギス人の柔道チームメイトとの新年会。ここではじめてK君がこの寮に住んでることを知った。

もし仮に妥協出来ないのであれば、私個人としては余りロシア(及び他の旧ソ連圏)への留学をオススメする事は致しかねます。何故なら、生活を続けると毎日何かしら良い事や悪い事含め、想定外の事態が次々と巻き起こります。従いまして、ロシアでの生活そのものが苦しく感じるかと存じます

この最後の文「ロシアでの生活そのものが苦しく感じるかと存じます 」。たぶんねこれはその当時ロシアにいた外国時人は、みんな多かれ少なかれ感じたと思う。

まずは10年前の2010年は、ほぼ英語が通じない、僕たちのロシア語もあんまり通じなくて、スーパー行くのも一苦労。なんでかというとスーパーで、肉何グラムとかの注文をロシア語でやらないといけなくて、それが一苦労。携帯買うのも一苦労、寮のお金払うのも一苦労。本当にロシア語できなかったときはつらかった。

で、あとは治安。その当時、結構スキンヘッドの人が結構ポピュラーと言うか、わりかしロシアで見受けられてて、外国人狙った犯罪とかも多かったし、実際にモスクワ大学の敷地内で中国人留学生が刺されて亡くなった事件もあるし、4月20日のヒトラーの誕生日は、スキンヘッドのネオナチが街で暴れるから寮から出ないでくださいって学校から言われるぐらい、ちょっとピリついてた。
夜とかも出歩ける感じでもなかったし、ほんとに日が暮れてから人通り少ない場所を通るときは、ちょっと怖かった。

最後に、その当時はモスクワが世界で一番物価が高い都市で、学生だから当然お金もないし、そんなに遊べる感じでもなかったよね。この3つが重なって、いろいろ当時は辛かった。

物価が高いモスクワで、わりかしリーズナブルにアジア料理が食べてれて、なおかつモスクワ大学に近かったためにアジア人学生に愛されたコールストンホテル。

去年、僕は仕事でモスクワに行ったんですけど、たぶん6年か7年ぶりぐらいに。もう、全然変わってましたよ。みんな英語喋るし、ルーブルの価値が落ちて相対的に物価も安くなってるし、おしゃれなバーとか増えてるし。

当時は、アシャーンのフードコートか安いバーしか行けるところがなかったからね。

あとは、個人的にはこの3つにプラスして準備学部のは勉強があまりにもきつすぎてすごいつらかったですね。朝8時半から夕方6時か7時ぐらいまでは授業があって。授業はロシア語+自分の専門分野の勉強をロシア語で勉強するって感じで、寮帰ってくるのはの8時とかで、ご飯食べてまた次の日の文の宿題やって寝るみたいな感じだったんで、結構つらかったですね。これは、準備学部行った人なら多分みんな同意すると思います。

僕はなんとか1年持ちこたえて、モスクワ大学の経済学部入ったんですけど、Kくんはって言うと、大学の入学試験のちょっと前ぐらいに日本に帰えりました。僕は準備学部がどれだけ大変かっていうのを身をもって分かってるから帰らない方がいいんじゃないかって説得したんですけども、帰ってそのあと、リンクにある通り国留学でロシア帰ってきました。

Kくんの場合は、言語の学習能力が高くて、僕も自分で言うのもアレですけどわりかし僕は言語の学習能力が高いほうだと思うんですけど(ここでいう言語の学習能力は多くの発音を聞き分けられて再現する能力、語勘がいい)Kくんの場合は、僕が今まで見た中の日本人でも、トップクラスにそういう言語能力が高かったので、ロシア語も、日本にいたにも関わらず、その当時本科でバリバリロシア語漬けで勉強してて、NHKのドキュメンタリーの翻訳の仕事をしてた僕よりもうまかったし、英語もポーランド語も僕よりもうまいし、フランス語も喋れるんで、あんまり僕みたいなツモついていくのが精一杯な凡人にはまったく参考になりませんでした。

ロシアに国費留学に行きたい人は参考にしてみてください。

httpss://note.com/stinkyseba

投稿者: kentarosu

新聞を購読していなくて、チラシがないのでここに書かせてください!