ポーランドでしか成り立たないビジネス

今、ポーランドのIT/ゲーム業界で流行ってるサービスがありまして、栄養士が作った1日分のメニューの食事を作って自宅まで届けてくれるっていうサービスなんですけど。例えば、LightBoxって会社は1日の摂取カロリーとヴィーガン、グルテンフリーなどのオプションを選べて、しかも指定した時間に家まで配達してくれます。気になるお値段は、1日あたり60PLN(1800円)ほど。ランチ行くと20〜30PLNぐらい取られるので、1日5食で60PLNって激安。

1日5食?って思うかもしれませんが、最近ワルシャワで健康に気を使っている人は1日5食の人が多いです。まぁ、3食ですと1日に必要な栄養素を取りきれませんし、細かく食事を取ることで効率的に栄養吸収もできますし、空腹の時間をなるべく減らすことで血糖値の急上昇も避けられるので、5食にしない理由はないと思います。

で、この前ベルリンに行った際にこのサービスのことを現地のスタートアップの人と話したら、ドイツではこのサービスをコスト的に実現できないって言われまして。といのも、自宅まで配達するのにコストがかかりすぎる。調べてみると、ドイツの最低賃金は8ユーロ(1000円)ほどで、ポーランドの最低賃金が12PLN(確か、そのぐらいだったはず)なので、比べると2倍強ほど高いです。

それに加えて、いくらポーランドより物価が高いとはいえ、ドイツ人でも1日の食費に使えるお金は1日あたり15〜20ユーロぐらいではないかと。と考えると、指定した時間に自宅まで配達するというのは、コスト的に難しいのではないかと。オフィスに配達してくれるサービスはあるらしいんですが、どっちかというと個人ではなくて企業の福利厚生っぽいし、そもそも毎日自宅まで2食持って帰るのは面倒くさい。

で、このビジネスはポーランドでしか成り立たないビジネスだと思うのは、ポーランドより西に行くと、賃金(物価)が上がりすぎてサービスが実現できないし、東に行くと所得が低すぎて健康に使うお金の余裕がないので、このちょうどいい位置にあるポーランドでしか成り立たないビジネスじゃないかと。

まぁ、人件費が安いのはポーランドのメリットではあるのですが、なんでも人の安さで解決できてしまうとイノベーションは生まれないのかな。。。というか、そのビジネスモデルを他の国にもっていけないしね。

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投稿者: kentarosu

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